2012年9月17日月曜日

EM200B 導入支援装置自作(8) -導入テスト-

もう先月のことになりますが、M27をベガとアルタイルを使ってキャリブレーションして導入してみました。M31とかM45のように見える天体を撮影使用とするならば、見えるので導入するのは簡単ですが、肉眼では見えないような天体はやはり導入支援が欲しくなります。テストは自宅の庭で行ったので完全に光害地であり、3分も露光してしまうと真っ白になってしまうぐらいの土地です。当然M27は肉眼では全く見えません。しかし2等星から3等星ぐらいなら何とかなるレベルですので、ベガとアルタイルでキャリブレーションします。
恒星の座標はStellariumをみて入力しました。

  • ベガを視野の中央に導入
  • Arduinoのシリアルデバッグコンソールからベガの座標を入力
  SetPosition 18:36:56 38:47:03

  • クランプを緩めて、アルタイルを視野の中央に導入
  • 同様にシリアルコンソールからアルタイルの座標を入力
  SetPosition 19:50:47 08:52:08

これでLCD上に現在、望遠鏡が向いている方向への座標が表示されています。次に、M27の座標である19:59:36 22:43:00 になるようにクランプをゆるめ大まかに向け、コントローラ微調整します。実際には、分解能が細かくないのでぴったりこの座標になることはありませんが、できるだけ近くなるように微調整して導入します。この手順で2回試して撮像したM27が以下のようになりました。

EM200B+自作導入支援装置にて導入したM27
ε160+EOS 40D無改造
2012/08/19 21:23 ISO800 60sec


どちらも無改造のEOS 40Dで、JPEGの撮って出し画像です。ダークもフラットも処理していません。2回とも視野に収まっており、ここまで導入できれば問題なさそうです。
あとはStellariumのプラグインが作れれば良いのですが、なかなか作業が進みません(汗)。

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