2013年1月14日月曜日

バーティノフマスク


ε160のフォーカス合わせに苦労していますので、最近巷で話題のバーティノフマスクを作って試してみました。とりあえずうまく行きそうなのかどうか試すだけですので、厚手の紙に印刷したものをカッターナイフで切り抜くという、原始的な方法で作ります。

まず用意したものは、厚紙としてエーワンの「マルチカードインクジェットプリンタ専用紙厚口」を入手。これにε160の鏡筒の径210mmのマスクパターンを印刷します。パターンのパラメータはお馴染みの例のサイトから作りました。

http://astrojargon.net/MaskGenerator.aspx

で、印刷ものを切り抜いてに耳をつけて出来上がり。この耳に輪ゴムを引っ掛けて斜鏡のスパイダーのネジに引っ掛けます。お試しなのでとりあえずなんでこんなもんでOKでしょう。

印刷したものに耳をつけて輪ゴムを付ける

ε160鏡筒に載せて・・・

輪ゴムをスパイダーのネジにくっつけて出来上がり
なんとも安直な出来栄えですが、まぁとりあえずはこんなもんで・・・(汗)

後ピン
前ピン
ジャスピン

これはISO800で10秒、リゲルを狙ったものです。噂に違わず、フォーカスを得るのにこれは便利。試作でしたが、結構うまくいきました。これがうまく行ったらアクリル板をレーザー加工してもらって本番のマスクを作ろうかと思っていましたが、これでも十分かもしれない・・・。

2012年11月23日金曜日

EM200B 導入支援装置自作(9) -Stellariumプラグイン-

導入支援装置のStellariumプラグインを作成しました。手順としては、

  1. 望遠鏡である星1を視野に導入
  2. Stellariumでその星1を選択し、導入支援装置へ伝達(USBによるシリアル通信)
  3. 星2を視野に導入
  4. Stellariumで星2を選択し、導入支援装置へ伝達(USBによるシリアル通信)
  5. 以後、Stellarium上に円が表示され、望遠鏡の指しているところがリアルタイムに更新される
というふうになっています。ExampleDialogという、Stellariumのサンプルソースをそのまま使ったので、ダイアログタイトルとかそのままですが、とりあえず、作ったものを残しておきます。(dsc08.zip, ExampleDialog.zip)

Stellariumプラグイン
ダイアログボックス

動作している様子
赤丸が望遠鏡の指しているところです


ついでに、動作しているところの動画をアップしておきます。


2012年11月17日土曜日

遠征

久しぶりの投稿です。先週末の金曜日(2012/11/09)から旭高原元気村へ行って来ました。本当はM33を撮りたかったのですが、ここは名古屋の光害がひどいため、子午線を超えたら西側はまずダメです。なので、東から登ってきたばかりのM42と馬頭星雲を狙いました。M33は来年へおあずけですね。

2012/11/09 23:08〜
ε160 Canon 20D フィルターレス改造
ISO800 5min x 2 + 7min x 6
Takahashi EM-200B
2012/11/10
ε160 Canon 20D IDAS LPS-P2
ISO800 7min x 5
Takahashi EM-200B

馬頭はもっと露出をかけたかったのですが、月が昇ってきてしまったためにタイムオーバー。また狙いたいです。そうそう、導入支援装置ですがStellariumのプラグインも作りました。近いうちに動作しているところを公開します。

2012年10月5日金曜日

フォーカス微動装置の改善

先日作成したフォーカス微動装置で、L字に曲げたアルミ板の剛性が足らなかったものですから、10mm厚のアルミブロックに穴開けとフライス加工をして剛性を高めてみました。接眼部についていたカバーを取り外し、軸押さえの部品(2点止め)をむき出しにしてそこにブロックを取り付けています。

剛性はかなり高くなり、良い感じに仕上がりました。あとは実戦投入して試してみたいと思います。

2012年9月28日金曜日

フォーカス微動装置の自作

またまた自作します。知人がFS-60CにMEF-3を取り付けたというので、羨ましく思っていたんですが、あるWEBサイトで微動装置を自作されている方を発見しました(こちら)。とても良くできていらっしゃるので同じ物が作れないだろうかと考えていたのですが、バーニアダイアルなるものが今日ではなかなか入手が難しそうだということが分かって来ました。これは昔、アマチュア無線の無線機のチューニングパーツとしてよく使われていたもののようです。現在はデジタル化され、このような減速機は必要なくなってしまい、製作していた会社も多くは廃業されているとか。しかし、WEBサイトを漁ること1時間。ようやく見つけました(TMT SERVICE)。これを使って自作したいと思います。お値段も1個¥2,300とMEF-3の1/10で購入できます。

届いた部品はこんな感じ。自作されていた方と全く同じです。


同じように旋盤で軸を削り、ハンドルに穴をあけ、同じように加工しました。



微動側のハンドルは適当に転がっていた内径Φ6の歯車を使ってしまいました。

1点だけ異なるのは、バーニアダイアルを固定するのに先の方は接眼部にタップを立ててネジを切られているようですが、勇気がなかったのでアルミ板を曲げてネジ止めしてあります。1mmのアルミ板なので強度不足が否めません。5mm厚程度のアルミブロックを使うか、やはり接眼部へタップを切ったほうが良いかもしれません・・・。まぁ¥2,300にしては十分の出来栄えです。

ちなみに、失敗した時に備えてこのピニオンギアの付いた軸、ハンドルだけを販売してくれるのか高橋製作所に問い合わせたところ、「ε180と同じなのでお分け出来ますよ」とのこと。失敗せずに済んだのでよかったのですが、バックアップがあると安心して加工ができます。



2012年9月17日月曜日

EM200B 導入支援装置自作(8) -導入テスト-

もう先月のことになりますが、M27をベガとアルタイルを使ってキャリブレーションして導入してみました。M31とかM45のように見える天体を撮影使用とするならば、見えるので導入するのは簡単ですが、肉眼では見えないような天体はやはり導入支援が欲しくなります。テストは自宅の庭で行ったので完全に光害地であり、3分も露光してしまうと真っ白になってしまうぐらいの土地です。当然M27は肉眼では全く見えません。しかし2等星から3等星ぐらいなら何とかなるレベルですので、ベガとアルタイルでキャリブレーションします。
恒星の座標はStellariumをみて入力しました。

  • ベガを視野の中央に導入
  • Arduinoのシリアルデバッグコンソールからベガの座標を入力
  SetPosition 18:36:56 38:47:03

  • クランプを緩めて、アルタイルを視野の中央に導入
  • 同様にシリアルコンソールからアルタイルの座標を入力
  SetPosition 19:50:47 08:52:08

これでLCD上に現在、望遠鏡が向いている方向への座標が表示されています。次に、M27の座標である19:59:36 22:43:00 になるようにクランプをゆるめ大まかに向け、コントローラ微調整します。実際には、分解能が細かくないのでぴったりこの座標になることはありませんが、できるだけ近くなるように微調整して導入します。この手順で2回試して撮像したM27が以下のようになりました。

EM200B+自作導入支援装置にて導入したM27
ε160+EOS 40D無改造
2012/08/19 21:23 ISO800 60sec


どちらも無改造のEOS 40Dで、JPEGの撮って出し画像です。ダークもフラットも処理していません。2回とも視野に収まっており、ここまで導入できれば問題なさそうです。
あとはStellariumのプラグインが作れれば良いのですが、なかなか作業が進みません(汗)。

    2012年9月11日火曜日

    EM200B 導入支援装置自作(7) -座標系変換プログラム-

    なかなか導入支援装置自作の投稿ができずにいます。忙しいです・・・。
    もう1ヶ月ほど前にはプログラムしているのに、その記録を残せないでいるという状態です。良くないですね。とりあえず、作成したプログラムを記録として残しておこうと思います。
    dsc06.zip


    • dsc06.ino : Arduinoメインスケッチ
    • AngleCalc : 座標変換クラス
    • Matrix : 3次元行列
    • RTClib : Real Time Clock クラス(RTClib-github)

    一応、これだけの処理が詰まってます。RTClibに関しては上記リンクから拾ってきたものです。それ以外は自力で記述しました。

    まず、Matrixクラスですが、これは3x3行列演算を行うためのクラスです。何も難しいことはやっていません。行列式を求めたり、逆行列を求めたり、3次元ベクトルとの乗算などをやることがこのクラスの責務です。

    次に、AngleCalcです。これはTaki's Homepageの「Equations for Pointing Telescopeを簡易実装したものです。このHomepageでは、経緯台でのAlt/AzとRA/DECの座標変換を行うことを前提に書かれていますが、3次元ベクトルの異なる座標系への変換ですので赤道儀に対しても使えると思い試して見ることにします。理想的なRA/DEC座標へ、赤道儀に取り付けたエンコーダカウンタから得られる座標系の値を変換することになります。要するに、エンコーダのカウンタから、RA/DECを取得することがこのクラスの責務となります。
    このクラスは、コンストラクタでRA/DECの分解能を渡します。その後、setPosition()関数にて、キャリブレーションに使用した星1の座標(pos1)、その時のエンコーダパルス(enc_pos1)、その時の時刻(t1)、星2の座標(pos2)、その時のエンコーダパルス(enc_pos2)、その時の時刻(t2)を渡してキャリブレーション完了となります。キャリブレーションが終了したら、getPosition()関数にエンコーダのパルス(enc)と時刻(t)を渡すことでRA/DECが得られることになります。

    RTClibはこの時刻を取得するために使用します。そもそもこの時刻が撮りたいがためにArduinoにRTCを載せました。

    最後にメインスケッチですが、まだ簡易的なものなのでArduinoの開発環境から接続するシリアル通信画面を使って制御するように組んで有ります。有効なコマンドは、

    • 時刻設定:SetTime yyyy/mm/dd hh:mm:ss 
    • 時刻表示:Time
    • RA/DEC表示:Pos
    • エンコーダカウンタ表示:Pulse
    • キャリブレーション1:SetPosition1 HH/MM/SS dd/mm/ss
    • キャリブレーション2:SetPosition2 HH/MM/SS dd/mm/ss
    です。時刻設定は24時間表記で設定します。キャリブレーション1・2はRA/DECをそれぞれ時分秒、度分秒で渡します。Time/Pos/Pulseはデバッグ用コマンドなのでどうでも良いです。現在の実装では、500[msec]ごとにエンコーダのカウンタを拾ってRA/DECを計算しLCDに表示させます。
    今回はとりあえずここまで。次回は先月デネブベガとアルタイルでキャリブレーション後、亜鈴状星雲を導入してみた時の精度について見てみます。